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新田絢香②日本の当たり前がなかったゴミ問題

ブルキナファソの最初の印象は?

遠かったから、ようやく着いたって思った。
そしてアフリカのイメージより意外と静か。
もっとガヤガヤしているのかなって思っていたけど、落ち着いていて。
夜に着いたからあまり分からなかったけど、朝起きて外に出たら「(景色が)茶色い!」って、
その景色で、自分が乾燥した西アフリカにいることを実感した。
「アフリカ来た!」って。
首都にいた時はそこに自分がいる実感がわかなかった。
ドミ*生活が中心だったから。
*ドミ(ドミトリーの略):隊員用に用意される生活用の一軒家

クーペラ*での現地での活動を教えて下さい。
*クーペラ:首都ワガドゥグから140キロ東に位置する中規模都市

環境省の地方局に配属され、
「ゴミの削減、ゴミによる環境悪化を軽減する活動を何でもやってください!」
ってことで、そのアイディアを求められた。
環境省には環境技術士の職員が一人だけいて、
彼とペアで、クーペラのゴミ軽減のための活動を2年間行いました。

具体的にはどんなことをしていたんですか。

一番大きな活動としては、
地域のゴミ回収のシステムがうまく機能していなかったので、
それを整備するための基盤作りをしました。
市役所の声かけで編成された女性団体がいて、
彼女たちが契約した施設や家庭に大型ゴミ箱を設置し、
そのゴミを回収する代わりに
契約した家からお金を徴収するというシステムがあったの。
でも、そのお金の徴収がうまくいってなかったり、
そもそも設置するゴミ箱がなくて、
女性たちが市役所からの援助をひたすら待っていたり。
調べていくうちにいろんな問題があることがわかって。
特に、女性たちは収入がない中ゴミを回収しているので、
モチベーションが下がっている状態だった。
だから、その女性たちと市役所の架け橋になるようなことや
女性たちの健康を守るマスク作り講習、
自分たちでゴミ箱を確保できる新型ゴミ箱の開発など、
モチベーションをあげるようなことを提案し、
彼女たち自身の主体性や現金収入をあげられるよう
一緒に試行錯誤しました。
彼女たちが元気に活動すれば、町のゴミも減りますから。

メインでやっていたのが、
ゴミ清掃をする女性団体の支援とゴミ回収システムの整備。

2つ目が”環境教育”です。
ブルキナファソは本当にポイ捨てが日常的に行われていて、
子どもたちや地域の人たちに
「ゴミを道に捨ててはいけない」というのを分かってもらえないと、
いくらシステムが整備されても(環境が)変わらない。
小学校、市内の30校くらいかな、を定期的に巡回し、
環境技術士である同僚が中心となって環境教育に関する授業をしました。
授業では、ワークショップとして集めたゴミでサッカーボール作ったり、
絵のコンクールを行ったりと、
子どもたち向けの授業を考えたんですよね。
あとは地域の人、市役所と連携して、
クーペラの町を一斉に清掃するイベントを開催し、
そこで小学生にゴミ問題や衛生をテーマにした劇を行ってもらいました。

30校を定期的に巡回!?恐ろしいフットワークですね(笑)。

3つ目の活動として、
前任者がやっていた活動を引き継ぎ、
ゴミとして捨てられるプラスチック袋を使ってバックを製作し売り出す、
というリサイクル商品製作活動の販売ルート開拓、製品の開発を行っていました。

ブルキナに着くと、
誰もがゴミの多さに驚くと思うんですが、ゴミが増える原因と、
それが及ぼす問題などを教えてください。

日本みたいに綺麗な国のほうが珍しいと思うんですけど、
アフリカはじめ多くの国でゴミが溢れているのが現状だと思います。
簡単には言えないですが、意識の問題。
もともと、有機物や土に戻るものしか捨てられていなくて、
別にゴミの回収をしなくても良かった。
その後、突如(海外からのプラスチックなど)土に還らないものが入ってきて。
例えば、衛生教育が先に盛んになって、汚い水じゃなくて、
「綺麗な、袋に入った市販の水*を飲みましょう」という啓発のもと、
そういった商品を買うことがステイタスになっていって、
お金に余裕のある人たちは「井戸の水は飲みませんよ!」って。
そういった販売用のパッキング袋を回収するシステムがなく、
(昔の名残で)そこにポイって捨てたものが、
どんどん溜まっていった結果が、今の光景ってことだと思います。

*市販の水

③最大の問題は「ゴミに匂いがない事」?

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