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新田絢香④折れない心、わからないなら足で稼ぐ

でも、そこで折れずに進んだのが絢香さんですが、
実際にどんな活動から始めたんですか。

ブルキナでは、とにかくゴミに関する情報が少なかったので、
情報収集をしました。
例えば、同僚に手伝ってもらって、街にはどういう団体がいて、
ゴミの回収システムはあるのか、
街でゴミが溜まってるところがあったら
「これ、どうしてるの?」って地域の人に聞きに行ったりとか、
そういうのを自転車で回りながら、メモしました。
あとは、市役所とか、他の機関で
ゴミに関する部署とか関係者がいないかを確認しました。
結果いなかったんだけど(笑)。
こういうのをひたすらやって、
そうしていくと”ゴミ回収システムみたいなもの”があるって
いうのもわかってきて、自分の頭も少し整理できてきた。

システムは一応あったんですね!

でも定期的ではなくて、
お金ができたら回収する、
ゴミ箱も支援が受けられたら買って設置する、というような。

やっぱりほとんど機能してなかった。そこからは?

だから、今そこにあるシステムを構図化していく。
誰がいて、どういう関係性で、何をしてとか。
マスクもしないで煙に囲まれながら
ゴミを燃やしたり働いたりしている人に
「一緒にゴミ回収するから!」ってついて行って、
「私は絢香で、ゴミに関する活動をしていて、、、」
って言って回ったり(笑)。
そうしているうちに認識されて仲間として
見てもらえるようになっていったのかも。
そこから「給料が低いんだよー!」とか、
「こうしたら改善されるんだけど」とか、
いろいろ本音を聞き出せるようになり、
自然と街のことがわかるようになってきた。

流石です。協力隊にとって、フットワークの軽さは絶対に重要です。
そんな中で一番関わっていたのはどんな人たちですか。

特に関わるようになったのが、”ゴミ回収をしていた女性団体”。
朝の5時くらいから女性たちがゴミ回収をしているので、
一緒に回収活動を手伝って、彼女たちがどういうことをして、
何について「大変!大変!」と言っているのか、
その人たち自身の問題も含めて、ずっと一緒にいて見て話していった。

女性団体によるゴミ回収はされていたんですね?

市役所が集めて構成された女性団体で、
定期的に動いてはいたけど、
各家庭からの回収費をうまく徴収できていなかったり、
備品が足りなくて契約家庭が減っていたり、
彼女たちのモチベーションは低かった。

ゴミ箱がないなら作ればいい

活動を通して工夫したこととか、よく考えたことってありますか。

自分たちで考えて試行錯誤して
何かを作ることができるっていうことは、
工夫というか、伝えたかったことかな。
向こうでは、ドナー(援助者)に頼ることが多くて、
ゴミ箱がなかったらドナーから寄付されるまでずっと待って、
現状を自分たちで変えることはあまりしない(状態)。
それで、
「自分たちで簡単にゴミ箱を作れないか、確保できないかな?」
って提案した。
ビニール袋を縫い合わせてゴミ箱作ってみたけど、
非効率だし、すぐに破けてしまう。
どうしたらよいかと考えていたある日、
街を歩いていたら、食器を乾かす金属製のかごを作っている職人を見かけて。
そのかご職人に頼んで、
日本の公園にあるような網状のゴミ箱を作ってもらおうと思いついたの。

確かに、日本の公園には網状のゴミ箱ありますね。

ブルキナファソでよく使われているゴミ箱は
ドラム缶を再利用したものなんだけど、
雨水がたまって錆びるとすぐ壊れる。
でも、網状だと液体だけ落ちるし錆びないから、良いのではないかと。
試してみると意外に良く、材料費も安い。
これがあれば、「ゴミ箱が提供されるのを何年も待っているだけじゃなく、どんどん増
やしていけるよね!」って報告した。
ゴミ箱設置家庭が増えるとゴミ回収費も増える。
そのお金で、彼女たちの報酬とは別に、
ゴミ箱購入資金を貯め、また新しいゴミ箱を導入するという
システム作りに取り組みました。

すごい!ゴミ箱も考案しちゃったんですね。
ちなみに、そのゴミ箱はいくらなんですか。

値下げしてもらって、1台2500F(日本円で約500円)。
ドラム缶は8000~10000F(約1600〜2000円)するから、
3分の1くらいに押さえられた。
なるべく無駄な所はなくして、極限までやってもらったので。
難しかったのは、皆、自分が使うものには
安さや使いやすさだけでなく見た目を重視するから、
「汚いから嫌だ!」とか、「これは格好悪い!」と言われないように、
見た目も興味がわくような形を心がけた。
「すごい素敵ね!!」って思ってもらえるように。
女性団体の人たちの意見を踏まえ、職人の人と思考錯誤しながら完成した。

そのゴミ箱で、具体的にどう変わりましたか?

例えば、「ゴミ箱を待っているけど1年くらい来ない」って言っている人がいて、
その人に「じゃあ、これがあるよ!」ってそのゴミ箱を勧めたら、
「色もいいし、いいね!」って言って設置してくれて。
この反応を見て、”自分たちで作ってみることが大事!”っていうことを、
女性団体の人たちには少し感じてもらえたかなと。
「自分たちで工夫したら自分たちでも解決できる」という視点を。

⑤安いだけじゃダメ

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