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新田絢香⑤安いだけじゃダメ

なんか人を巻き込む力って素敵ですね。憧れます。
そこで感じた事ってありますか。

向こうにいた時に、
”支援してもらえる”っていう考えや、
「もらえたらラッキー!」ということが多いと感じて。
そうではなく、
”自分たちで何かして新しい仕組みを作っていけないかな”ってやっていた。
というのも、皆手先が器用で、いろいろなものを作れるから、
実は日本人ができないような技術や生きる力みたいなものがあって、
そこに(ボランティアの)ちょっとしたアイディアや新しい視点を
加えるだけで解決できることも多い。
ゴミ箱に関しては、
ブルキナの人がイメージするゴミ箱の形は限られているけど、
世界にはいろんなゴミ箱があって、
そういう日本だと当たり前のアイディアを、写真を見せながら説明したり。
そういうのは少し面白かったんじゃないかな。
さっき言った”お金の問題”もあったけど、
「お金はかかるけど安くは作れるよ!」って提案することはできた。
そこで私が購入してあげるのは違うと思ったから。

安く作るだけじゃなく、意見を聞きながら、色を塗って見た目も良くした。
僕はそこがポイントだと思うんですが、その辺はどうですか。

ゴミ問題のイメージを変えるっていうのもあった。
ゴミっていうとみんな興味がないっていうか。
ゴミに関するプロジェクトも団体もほとんどなくて、
衛生分野では、キャンペーンTシャツ配ったり、
楽しいイベントをしたりしていたから。
プロジェクトがないから何もできないわけじゃないんだけど、
楽しそうで羨ましくって。
でも、ゴミ問題は、どうしても明るいイメージがなくて、
「え、ゴミ?(嫌な顔)」とか、
「ゴミは彼女たち(女性団体)に拾わせておけばいいじゃん!」みたいな、
自分たちは捨てるんだけど、汚いから関わりたくないという。
そういう悪いイメージを払拭するためにも、
新しいゴミ箱とか綺麗なゴミ箱で、
なにか楽しく前向きな気持ちになるような活動をしました。

そんな風に、懸命に活動をしていた絢香さんですが、
実感した成果などはありますか。

まず、ゴミ箱を置く家が目に見えて増えたこと。
最初、”ゴミ箱が欲しいけどもらえない”っていう家を調べてったら、
30~40軒あって、「ずっと待っている」と言っていて。
当初はゴミ箱を10個程作ったんだけど、
回収費で得た費用の一部を貯蓄して、徐々にゴミ箱を増やしていった。
だから、ゴミ箱を置く家が増えたってこと。
あと、ゴミ回収のときに、
お金(回収費)の管理のために帳簿をつけてもらうようにしました。
”ここの家からはいくら”、
”ここからは何月分が払われていない”って。
ブルキナでは特に高齢女性の識字率が低いこともあって、
彼女たちもどこの家から回収したのか
記憶に頼って記録をしていなかったので、
徴収できていない家庭の記録も徴収もあやふやになってしまっていた。
それで、帳簿をつけて、
回収できていないところを一目で確認できるようにし、
回収できてない家庭には市役所の担当者と一緒に行って
説得するようにしてもらったので徴収率も上がった。
この2つは目に見えてわかった成果かな。

ゴミ箱も増えて、徴収率も上がって、すごいですね!

あとは、ゴミ回収をする女性たちと
市役所の担当者との連携も以前より見られるようになった。

あれ?市役所は担当者がいないんじゃなかったでしたっけ?

そう、もともと、ゴミに関する部署はなかったんだけど、
任期の途中で赴任した衛生担当の一人が
ゴミ問題にも関心を示してくれたので、
時折顔をだして活動について共有したり相談したりした。
一緒に帳簿を見てもらったり、回収費の徴収に回ってもらったり。

すごい、どんどん人を巻き込みましたね。
そんな生活の中で、何か心に残ってるエピソードってありますか。

最後、帰国の時に女性たちが
「絢香ともっと一緒に活動したかった!」
って泣いてくれて、私も号泣。
みんなそんなにお金があるわけじゃないのに、
伝統的な布を買って最後にプレゼントしてくれた、
「これを着てまた帰ってきてね!」って。
帰国後も、電話をくれて。
「これからも仕事を頑張る!」って前向きに言ってくれて、
そう思ってもらえるきっかけになれたのはすごい嬉しかった。

すごいですね。そこまでできた原動力は何ですか。

ゴミ箱のこととかやってると、嘘かもしれないけど(笑)、
私や女性たちに「ゴミ箱をうちにも置きたい!」と
言ってくれる人が増えたんだよね。
「ゴミのことやってるんでしょ!?」とか声かけてくれたりして
意識高いふりをするみたいな(笑)。
そんなことが自分のモチベーションになった。
教育で子供の意識変えるのも大事だけど、
子供は大人を見て育つというのもあるから、
大人の人がそういう風に思ってくれたのはよかったなって。
女性団体や地域の人と一緒に、
言い面も悪い面もわかちあって悩んで、
少しでも進んでいけたのは、私にとってとても楽しかった。

⑥帰国後

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